WWFジャパン
世界に広がる環境保全団体の日本拠点として幅広い活動を続けるWWFジャパン。 活動の広がりに伴い情報発信の重要性は増し、その基盤となるWebサイトは、「団体の顔」として、止まることが許されない存在です。そんな重要なWebプラットフォームの根幹となるCMSを長年にわたり運用支援し、節目の改修にも伴走してきたのがキャロルシステム。ブランドコミュニケーション室でWebまわりを担う高橋学様に、信頼関係を育んできたこれまでの歩みについて伺いました。
高橋様 実は私がWWFジャパンに来たのは、1年半くらい前で当初の経緯を知っているわけではないのですが、お付き合いはもう10年近くになりますよね。いまのWebサイトになったのは2018年。そのリニューアルにあたり、エンジニアリングやシステム面を担うパートナーを選定するコンペを行いました。3〜4社参加された中にキャロルシステムさんがいらしたということです。
高橋様 当時の記録によるとHeartCore CMSの取り扱いに長けていたということが挙げられます。サイトリニューアルのプロジェクトでは、主に基盤となるCMSの刷新を担っていただき、セキュリティや運用面の強化に貢献してもらいました。WWFジャパンのサイトは、更新・運用に複数部署が関与し、関わる人や情報量も膨大です。必然的に「運用のしやすさ」と「情報管理能力」が重要ポイントとなります。そうした運用面も含めて長年にわたりトータルで支援いただいています。私が着任以降も、無事故で安定運用を維持してくださり、本当に助かっています。
高橋様 モバイルファーストの流れに対応してAMP(Accelerated Mobile Pages)化を行った時期がありました。記録を見ると2019年です。AMP化は、内部のコーディング仕様を大きく変える必要があります。2〜3カ月の期間でスムーズに進行いただけたのは、やはり力のある証左。SEOの効果も大きく上がったとの報告も受けています。2〜3年後には、モバイルファーストのトレンドが落ち着き、非AMPに戻す作業が発生し、そこでもキャロルシステムさんにご支援いただいています。
高橋様 私たちは営利企業と違いサポーターの方々からの温かいご支援により運営しています。サポーターの方は現在5万人くらい。お寄せいただいた資金の一部でWebの運用やテクニカルな面を強化している以上、Webの運用には大きな責任が伴うのは当然のこと。環境保全や自然保護に向けた活動をきちんと発信していく使命がある。Webサイトは、そのための欠かせないツールとしてとりわけ重要視しています。地球温暖化、絶滅の危機に瀕する野生動物、持続可能な社会、環境破壊が進む森や海。地球規模の社会課題が増えるほどに、私たちの活動も多様に増えていきます。そうした一つひとつの活動を報告するとともに、活動を通じて体験したことや国際会議で得た情報などもアウトプットしていく必要がある。情報プラットフォームとして、Webサイトの役割はますます重要になるでしょう。
高橋様 データベースを入れ替えた時のプロジェクトですね。データベースのサポート切れが迫っており、早急な対応が必要でした。Webサイトは、情報が蓄積されているデータベースから必要とされる情報を引っ張ってくる。そのデータベースをアップデートする際は接続がうまくいかず、画面が真っ白になるなどのトラブルが発生しがちです。過去の経験から何が起きても落ち着いて対応するのが自分の役割と、わきまえていました。ところがすべてが順調に進み、私の出番はありませんでした(笑)。しかも、複数社が絡むプロジェクトで、キャロルシステムさんがプロジェクトマネジメントの役割も担い、各社の役割分担や進め方などさまざまな側面でリードしてくれました。
高橋様 これは、キャロルシステムさんに直接お聞きしたことなのですが、やはり綿密なリハーサルを重ねること。詳細な手順書を作成し、実直に遂行するとのことです。トラブルのないスムーズな進行の裏には、重層的な内部確認があるのだと思います。
高橋様 普段のコミュニケーションは、チャットツールを介して行っています。軽微な検証は自社のチームで対応し、手に負えない部分は検証依頼を出すという感じです。質問を入れてすぐに答えを返してくれるのでとても助かっています。さらに、特筆すべきは適切なタイミングでリマインドを送ってくれること。こちらから呼びかけないと反応が薄いベンダーさんも少なくない中、キャロルシステムさんは先回りしてさまざまな注意喚起を投げかけてくれるのです。
高橋様 サイト記事の公開予約ですね。特定の時間に記事を公開できるよう予約を入れているのですが、予定の時間通りに出てこないと、広報部門から指摘を受けたことがありました。検証すると、キャッシュの問題が絡んでいました。時間になってもすぐ反映されず、サーバーが順番にクロールしてキャッシュを開放して「新しい記事が出ている」と認識するまでタイムラグが起きる。うちのスタッフがせっかちで、公開時間になった瞬間にアクセスしてしまう。運が悪いと古い状態のキャッシュが残り、公開から20分くらい経ってようやく記事が出るということが起きていた。
高橋様 そうなのです。そこでキャロルシステムさんに修正を依頼し、残ってしまっているキャッシュを消して、すぐ反映されるようにしていただいた。普通のシステム会社なら、これでひとまず解決でしょう。でも、キャロルシステムさんは「これですべて解決ではないかもしれない」とさらに原因究明に挑んでくれた。その結果、CMS側の内部タイマーのズレが1分あったというところにたどり着き、そこも修正いただいたのです。私たちでは、思いつかない視点でした。「とりあえずいいだろう」となりがちなところを、根本原因まで詰めてくれる。その姿勢こそ、キャロル品質というべき運用品質を生み出す源泉なのだろうと思っています。
高橋様 先ほど申し上げた原因究明に対する姿勢に加えて、私たちの状況を深く理解し、それに即したソリューションを提供してくれる。過去の経緯や現在のサイトがどのような文脈で構築されてきたかを熟知しているので安心して相談できる。そうした相談に対して、高品質のソリューションを継続的に提供できるところがキャロルさんのすごさだと思っています。担当者の交代や体制の変化により、雰囲気や対応が変わるケースがよくあるじゃないですか。でも、キャロルシステムさんにはそういうブレを感じない。クオリティに一貫性がある。私自身、発注する立場でもクライアントという意識はあまりなくて、ビジネスパートナーだと思っています。当たり前のように存在していることに、この上ないほどの価値を感じています。
高橋様 期待することは、「ずっといてください」ですね。私の状況をわかっていただいている方々が常にそばにいてくださる。これほど心強いことはないと思っています。例えば私の要望に対して、「それはやめたほうがいい」「こうしたほうがいい」とアドバイスいただけるような関係でいたい。デジタルコミュニケーションの環境が変わりつつある中、団体としても変わらなければならない点はたくさんあります。しかし、Webサイトのあり方や役割は変わることがない。私たちの活動を支えるWebサイトをこれまで通りケアしてください。一番の相談先として、さらに長くお付き合いできればと思っています。
大学卒業後、エンターテインメント領域での業務を皮切りに、公務員試験への挑戦、官公庁での業務、人事労務領域での実務など、多様な環境で経験を重ねる。その後、化学系公益団体でウェブサイト運用・リニューアル、デザイン・マーケティング要素を含む情報発信に携わり、さらにセキュリティベンダーにてWebマスターやプロダクトマネジメントを経験。コーディングの素養とプロジェクト推進力を背景に、現在はWWFジャパンでWebを中心としたブランドコミュニケーションを担い、支援者と社会に向けた発信基盤の品質向上に取り組んでいる。
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