「真のパートナーとして、
なくてはならない存在」

株式会社インターネットイニシアティブ

事業内容
インターネット接続サービス、WANサービス及びネットワーク関連サービス提供、ネットワーク・システムの構築・運用保守、通信機器の開発及び販売
URL
https://www.iij.ad.jp/
日本で初めての国内インターネット接続事業者として1992年に創業。以来、日本のインターネットのパイオニアとしてイニシアティブを取り続けてきた。高度な技術力をベースに、クラウドをはじめとするアウトソーシングサービス、WANサービス、アプリケーション/インフラ/ネットワークシステムインテグレーション、セキュリティ、モバイル、IoT、動画配信、コンサルティング、DX支援などをトータルに提供するソリューションプロバイダとして事業領域を拡大。顧客のあらゆるネットワーク利用の要望にワンストップで応える企業グループとして成長を続けている。

日本を代表する多様な企業のビッグプロジェクトを通して、キャロルシステムをご指名いただいている株式会社インターネットイニシアティブ。日本のインターネットの黎明期からその発展を牽引してきたリーディングカンパニーが見たキャロルシステムの魅力とは?
同社のインテグレーション事業本部で辣腕を振るう内山主也様に語っていただきました。

プロジェクトの成否を決する
重要局面での出会い

まず、キャロルシステムと初めて出会った時の経緯を教えてください。

内山様 15年ほど前になります。大手メディア会社様が新たなビジネスを始め、医療系の会員制サイトを大規模向けのCMS、HeartCore CMSで構築するという案件がありました。私たちは某ベンダー系のシステム会社様と共に提案を行い、提案力・技術力・総合力を評価いただき受注。プロジェクトがスタートしました。しかし、お客様の求める業務要件・機能要件が非常に複雑であり、標準機能だけでは満たせない要件が多いことが早い段階で見えてきた。加えてお客様の承認フローが非常に厳格であり、関係者の数も多く、進行も難しいかじ取りを必要としていました。

成否のターニングポイントに差し掛かっていたわけですね。

内山様 私たちは大規模案件のプロジェクトマネジメントやアーキテクトに数々の実績を持つだけに、プロジェクトはアプリケーションレイヤにおける火急の立て直しを迫られていることが手に取るようにわかりました。そこで、新たなにジョインしていただいたのがキャロルシステムさん。当初パートナーだったベンダー系システム会社のご紹介でした。

キャロルシステムの印象はいかがでしたか?

内山様 非常に真面目なエンジニア揃いでドキュメンテーションなどのアウトプットも粒度が高く、しっかりしていると感じました。スケジュールに関してもいつまでに何をすべきか明確にご提示いただき、問題があった時は直接私に進言してくれる。隠蔽することなど一切ありません。問題を隠し続けて、最後に大問題になることがけっこうありがちなのです。それから、私はプロジェクトが始まったら商流による上下関係はないと思っています。私たちの下で言われた通りに業務を行うというスタンスでは困るわけです。その点、キャロルシステムさんは、私たちと同じ目線でお客様に対応してくれる。プロジェクトを推進する上でも、これではできないとはっきり言ってもらえたのが、とくに印象的でした。

まさにパートナーとして、見ていただいているのですね。

内山様 そうです。キャロルシステムさんはどのプロジェクトでも、技術力はもちろん真面目で対応力のあるエンジニアが担当してくれる。お客様にも信用されるので安心して客先にご一緒できるのです。一般的な会社は、担当エンジニアによるレベルや対応力に差が出るものです。必然的に特定の人をお願いするケースが多くなるのですが、キャロルシステムさんの場合その必要がないのも安心です。

キャロルさんができないのなら、
うちも降りる

そうした信頼関係が大手金融機関の案件などにつながっていくわけですね。

内山様 日本を代表する大手金融機関のコーポレートサイト。こちらもHeartCore CMSで構築して管理機能の改修、ミドルウェアのバージョンアップ、リプレースを実施したプロジェクトです。大手金融機関ならではの厳重なセキュリティ、HeartCore CMSによるエンタープライズ級の大規模案件となればキャロルシステムさんしか頭にありませんでした。キャロルさんができないのであれば、うちも降りるというスタンス。それくらい難しい案件であることがわかっていました。蓋を開けると、やはり上流工程での厳密な目線合わせが必要でした。お客様は何を重要視するのか、稟議を通す上でのポイント、金融機関特有のカルチャー、そうしたきめ細かな目線合わせのためのミーティングにも出席いただき、合意形成にも貢献してもらいました。

上流工程での目線合わせの場を共有することで、どのようなメリットが生じるのでしょうか?

内山様 長いプロジェクトを通じて、大きな方向転換をしなければならない時が必ずあります。そうした際は会議で私が大枠の方針を決め、お客様の合意を取りにいきます。そこで無理にでも舵を切らざるを得ない瞬間がある。あとで私は「さっきはあの判断で進めました。あの場はそうするしかなかった」と正直に伝えます。するとキャロルシステムさんは、細かな説明を重ねなくても意図を汲み取り、決定事項を設計・実装・テストまできちんと後ろの工程へ橋渡ししてくれる。打ち合わせの帰り道に「じゃあ来週までにここを軌道修正しよう」という一言を交わせば、必要なドキュメントや段取りが用意される。そのスムーズさに、何度も助けられてきました。過剰なラップアップや長いフィードバックの時間を設けなくても、プロジェクトは意志を保ったまま前に進むのです。

難しい案件ほど、キャロルシステムの存在意義が高まるといえますか?

内山様 その通りです。難しい案件といえば大手エンタメグループの案件も記憶に残っています。実は、キャロルさんにお声がけする前に半年ほどプリセールスしていました。お客様内製のフルスクラッチで数百サイトを管理するCMS。当初私たちは主にインフラ、ネットワークを担当させていただいておりました。ところが、お客様は超人気サイトを数多く保有されており、大型のトラフィックが頻繁に流れ込む状況。このままでは運用が立ち行かなくなる。そこで、スクラッチCMSアプリケーションのバージョンアップと基盤をリプレイスしてAWSに移行してほしいというご相談に発展したのです。

かなりの難題です。

内山様 スクラッチCMSは一部ブラックボックス化されているところがあり、仕様書と実装が完全一致している保証はなく、まずはリバースエンジニアリングで現状を解体・把握し、再設計・再構築する必要がある。私は一年近くプリセールスで粘り、キャロルシステムさんに相談することにしました。「泥臭くて、大変な仕事」だと、率直に伝えました。開発言語や使用フレームワークの深い造詣を含む技術面の適正、この手のきれいごとでは済まない案件をやり切る胆力。私の中では、キャロルシステムさんしか選択肢はありませんでした。

商流に関係なく、
プロジェクトを伴走する感覚

実際にキャロルシステムの役割とはどんなものでしたか?

内山様 現状の読み解きから一緒に入ってほしいとお願いしました。仕様書を読み、稼働中のプログラムと突き合わせ、機能が合っているか否かを一つずつ判定する。判定結果を設計変更や検証計画に落とし込み、運用に必要な手順や証跡まで揃えていく。こちらの「そんな話は聞いていない」「ここはどうなっている?」という不安や問いにも、粘り強く付き合ってくれる。実際、ドキュメントは当初計画より相当量を追加してもらいました。

とくに助かった点はどのようなところでしょう?

内山様 現場ではキャロルシステムさんから具体的な促しや段取りの指示が絶えませんでした。「ここはお客様に確認してください」「この論点は合意を取るべきです」。そんな実務の勘所を、遠慮なく突いてくれる。うちのPMのお尻をしっかり叩いてもらったのが良かったです。結果として、私たちとキャロルさんのどちらでも保守に入れる状態まで土台を持ち上げ、ほぼ予定通りにリリース。キャロルさんなしでは乗り切れなかったというのが率直な実感です。

双方のパートナーシップが奏功した感じでしょうか?

内山様 特徴的なのは、商流に関係なく一緒にプロジェクトを推進するという感覚。私たちも丸投げするわけではなく、綿密に情報共有しながら伴走していく。現在は大手自動車メーカーのリコールサイトのプロジェクトを推進中です。弊社のPMは、タイプも進め方もそれぞれですが、キャロルシステムさんと組むと、みんなスムーズに進行できるのです。人間同士なので本来相性はつきものなのに、本当に珍しいことです。驚かされるのは入社2年〜3年目の若手でも、会話をすれば経験の浅さを感じないこと。どのように社員を集め、教育しているのか、いつも感心させられます。

最後に、今後キャロルシステムに期待することなどご教示ください。

内山様 現在は、案件ベースのお付き合いですが、今後はそれを超えた関係性をつくりたいと考えています。もちろん、RFP(提案依頼書)のもとでプリセ―ルス、プロジェクト単位で伴走していただくのも一定の成果は出せます。ですが、それだけに留まらず、例えば市場にインパクトを与えるソリューションを一緒につくりたい。弊社は、ネットワーク、インフラ、セキュリティなどを通じて、相当数の顧客接点があります。一方で、アプリケーション領域はまだブルーオーシャン。ここに、営業が持って行きやすいキャッチーなパッケージを用意できれば、母数の大きさゆえに確度の高い引き合いを生み出せるはずです。その仕掛けづくりを一緒にやりたい。それが、私の思い描く次のパートナーシップ像です。

本日は、貴重なお話ありがとうございました。
株式会社インターネットイニシアティブ
インテグレーション事業本部
プロフェッショナルサービス第二本部
副本部長 内山 主也(うちやま かずや)様

知的財産分野の公益系組織で大規模検索サービスなどのビッグプロジェクトを経験した後の2007年、株式会社インターネットイニシアティブに入社。アプリケーションSI部署の立ち上げを主導。もともとの強みであるインフラ・ネットワークにアプリを加えることで事業領域の拡大に貢献。現在は組織マネジメントと共に全体最適を設計するシステムアーキテクトとしても同社の事業成長を牽引している。

pagetop